冬カフェは、多分、夏カフェの貯蔵庫。文学的サロンの熟成を願って、素材を蓄えます。

冬カフェは、多分、夏カフェの貯蔵庫。文学的サロンの熟成を願って、素材を蓄えます。

天丼びよりに胸が鳴る
例えば、てんやに入って、一番安い天丼を注文して、その厨房の女の子がしゃきしゃきしていて、ちょっと心がトキメイテしまうようなそんな日、すごく幸せに感じないか
ゆめか三丁目店
いつの幸せな時代にも、過去を振り返り懐かしんでいたような気がする。輝きは過去にしかなかったかのように。少し覚めた中で、駆け抜けてきた時代を追ってみたいと思う。
高校の帰り、もしくは授業をエスケープしてよく行った喫茶店。もう、跡かたも無いし、消息も分からないけど。たまにコーヒー２０円セールみたいな事もあって、学生たちが多かったように思う。僕が卒業した後、そこに寄ったのだけれども、入口に高校生お断りの張り紙が出ていた。中に入るとテーブルに２時間以上の場合は再オーダーをお願いしますのプレートが貼られていた。よっぽど僕らに懲りたのかもしれない。
未来について、政治について、恋について、文学について、この白ゆりで、夜遅くまで語っていた。勿論一杯のコーヒーで。ウェイトレスの方が水を持ってくるのだか、回が重なるごとにテーブルに打ちつけるように置くようになる。今思うと、若いってかなり厚かましい。

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